女性に人気がある職業の1つが薬剤師です。薬剤師は、処方薬の調剤をしたり、服薬の指導を行ったり、それに伴う薬歴管理をします。その他にも、医薬品の管理や販売を行うといった業務もあります。病院で処方される薬の専門家である為、医師と患者を橋渡ししている職業と言えます。
薬剤師になるには、国家試験を受けて薬剤師の資格を取得する必要があるので、薬剤師国家試験の受験資格を得る必要があります。受験資格を得るには、薬剤師養成を行っている薬科大学や薬学部を修了しなければいけません。薬学部には、薬剤師養成過程の他にも、新薬開発などにかかわる研究員を目指す道もあります。こちらは、学部4年と大学院を修了して、メーカーの開発部や大学などに就職する事で可能になってきます。
薬剤師となる事で、医療用医薬品や一般医薬品など幅広い医薬品を取り扱って、販売や患者・顧客からの相談に応じられます。薬局薬剤師の仕事は、薬の調剤の他にも、患者に対して薬を正しく服用する方法を指導していく事もあります。薬によっては、同時に飲むと副作用が生じる事もあるので、薬を正確に服用するようにする事が大切である為、薬剤師は患者に対して薬の服用方法を指導していきます。一般医薬品を販売している場合は、顧客の症状に合わせて医薬品を探したり、その医薬品の相性次第では、病院の受診を進める事があります。
ドラッグストアでは、近年、サプリメントや栄養ドリンクや健康食品など様々な健康を意識した商品の販売を行っています。これらに含まれている栄養素を薬学の知識から顧客からの質問に応じて相談を受けてサポートをする事もあります。薬剤師は、医薬品の取り扱いや管理だけでなく、一般的に普及している健康食品・サプリメントなどの選び方を提案するというように仕事内容が多様化しています。
薬剤師の処方箋を受けてからの仕事はまず調剤をしてその後説明をする服薬指導がメインです。ただし、調剤の前には処方箋の記載内容が問題ないかをチェックする仕事もあります。頓服の処方がある場合はその回数が妥当であるかどうかなども確認します。この点に関しては、以下の記事でも詳しくまとめているので参考にしてください。
頓服薬の回数制限は？屯服の処方は何回までOKなのか、10回・20回までの説やレセプトの注意など
上記のように頓服の回数のチェックなども薬剤師の重要な仕事の一つになってきます。
薬剤師の仕事は、薬という人に直接作用する物を取り扱っている為、重要な仕事です。薬の取り扱い方を間違えると、重大な症状を引き起こす事もあるので、正しい知識を得て販売やアドバイス・薬の管理などを行っていく人材としての薬剤師は現代に欠かせない存在です。研究機関や医療機関からドラッグストアまで、薬剤師が活躍出来る場は多方面に広がっています。薬剤師は、人々の健康を担う職業として魅力的であり、女性が社会で活躍するのにも適している職業と言えます。活躍出来る場所が増え続けている職業である為、薬学部を卒業した後の選択肢は多いです。